グルコサミンはがん治療に効果がある

がん細胞は、トキソホルモンと呼ばれている毒素を出すことが知られています。このトキソホルモンは、脳の満腹中枢に対して作用し、満腹感を与えることで、がんにかかっている人に食欲不振を生じさせます。その他、トキソホルモンは、脂肪細胞の脂肪を分解する働きもあるため、がん患者は食べないことに加えて、脂肪の分解が促進されるので二重に急激に痩せていきます。

がんにかかると、がん患者はこの理由から痩せて衰弱していきます。痩せて衰弱すると身体の抵抗力も急激に衰えるため、がんと闘う内なる気力も失われていきます。しかし、近年の研究によって、グルコサミンに、がんによるこのメカニズムによるがん患者の衰弱を防ぐ効果があることが愛媛大学医学部の奥田拓道教授らの研究によって明らかにされました。

マウスによる動物実験で、がん細胞を移植したマウスにグルコサミンを投与すると、トキソホルモンの働きが阻害されることが確認されました。直接、がん細胞をやっつけるという訳ではありませんが、間接的にがん細胞をやっつけるための環境が整備されることになると言う点でこの研究成果は注目されています。毎日、関節痛予防にグルコサミンを摂取している段階ではがん予防とは、直接は関係ないかもしれませんが、将来、また別のグルコサミンの効能が発見される期待を持つことができます。